福岡で脱原発運動に参加していたKさんへの起訴に抗議する!


Kさんに対する起訴に抗議する!ただちにKさんを釈放せよ!

 福岡市の保護課職員との面談中のトラブルで逮捕されたKさんが、「傷害」「公務執行妨害」という理由で起訴、勾留を受けているのは不当です。福岡市の保護課はKさんに対する告発を撤回しなさい。福岡地検、福岡県警は、この不当な起訴、勾留をただちに取り消し、Kさんを釈放しなさい。
 私たちは、今回のKさんに対する起訴は、ほんらい福祉行政において解決されなければならなかった問題を、刑事処分にいわば「丸投げ」する形で委ねるという、幾重にもわたる誤りと不正によってなされたものだと考えます。
 まず第一に問われなければならないのは、福岡市の生活保護行政のありかたです。福岡市は、病をかかえ、生活保護を受けていた彼女に対し、適切な調査もないまま一方的に保護を打ち切りました。そして、こうした誤った措置を訂正しないばかりか、再審査の場におけるトラブルを誇張し、体調のわるい当事者を刑事告発までしたのです。
 ほんらい福祉行政は、憲法において保障される「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」に基づくものです。福祉の現場においては、何よりもこうした困難をかかえたひとの人権を擁護し、問題を解決していくための慎重で真摯な取り組みが求められます。困難をかかえた当事者を挑発し、自ら社会的支援を受ける権利を放棄させようとするような行政は、本質的に誤ったものです。そればかりか、刑事告発によって、ほんらい福祉行政により保護されるべき当事者を、獄中に追いやろうとするなどのことは、決して許されるものではありません。
 Kさんはまた、東日本大震災と福島第一原発事故により避難している被災者でもあります。彼女は、その立場から、大飯原発再稼働問題や瓦礫焼却問題などで積極的な行動を続けてきました。今回のKさんに対する逮捕と起訴は、原発事故により生活を破壊された当事者の人権を最悪の形で剥奪するものであり、「生活保護を受けているにもかかわらず、反原発運動をしている」ことを罰しようとしているものにほかなりません。
 今回の問題は、ひとえに、誤った福岡市の行政の責任において引き起こされた事態であり、福岡県警と福岡地検は、告発を受けた段階においても、解決の手段をまずは当事者間の話し合いにこそ委ねる努力をするべきでした。それにもかかわらず、警察はただちにKさんが居住地として指定していた労組事務所を家宅捜索し、今回のトラブルに何のかかわりもないPCなどの物件を押収していったのです。
 これは、きわめて不当な捜査活動であり、このような捜索令状を発した捜査当局と裁判官は、厳しく指弾されねばなりません。生活保護の面談中に起こった個人間の事態の捜査活動において、その場を提供した労組事務所がどうして対象とされねばならないのでしょうか。こうした不当な捜査活動は、これまでも全国でたびたび実施されており、最近は著しくなってきています。公訴権や捜査権を無制限に拡大しようとする検察・警察と、これを無為に追認するだけの裁判所によって、人権がきわめて抑圧されている現実は、許されてはなりません。
 親しい人々との関係の中で、福祉行政の必要なサポートを受けつつ、これまでKさんは活動を続けてきました。福祉行政や担当者の誤った対応、さらにこれを受けた捜査当局や裁判所の悪意によって、彼女が自由を奪われ続けることに、私たちは東京からも強く抗議します。

Kさんの起訴を取り下げよ!Kさんをただちに釈放せよ!

6.16新大久保駅前弾圧救援会
 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル5階 救援連絡センター気付


※この事件についての詳細は、以下の団体のサイトをご覧ください。
 福岡市民救援会
   http://blog.livedoor.jp/fukukyuen/
 Kさんを支える会
   http://samadi.cocolog-nifty.com/ksan/